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栄養満点の熱々スープ

 体がポカポカになるレンズ豆のスープ

 みなさん、こんにちは。シエナのSOCIETA` DANTE ALIGHIERI校です。イタリアのシエナより、おいしいニュースをお届けします!さて今回は、体がポカポカになる豆のスープをご紹介します。メインの食材は、地中海地方が原産といわれるレンズマメ。きれいなオレンジ色をした赤レンズマメは栄養満点なので、ダイエット中のメニューにもぴったりです。トーストしたパンを添えて、美味しくいただきましょう!手間をかけずに作れる簡単なレシピです。


Zuppa di lenticchie rosse(ズッパ・ディ・レンティッキエ・ロッセ)

 材料(4人分)

素材のうまみが決め手!食材選びは入念に。
・赤レンズ豆 (赤くないレンズ豆でも作れます)・・・・・250g
・ポロねぎ  ・・・・・2本
・にんじん  ・・・・・2本
・トマト・ピューレ ・・・・・大さじ2~3
・オリーブ・オイル、塩、こしょう ・・・・・適量


 作り方

ポロねぎを洗って、薄く輪切りにします。にんじんも皮をむき、薄く輪切りにします。オリーブ・オイルをひいたナベにポロねぎとにんじんを入れ、5~10分ほど火にかけます。レンズ豆とトマト・ピューレを加え、よく混ぜながら中火でさらに数分炒め、水を1.5リットルほど加えます。沸騰してから塩、こしょうを加え、約45分間煮込みます。レンズマメがとけて、スープ全体が黄みがかったオレンジ色になったら出来上がりです。
スープを皿に盛り付け、みじん切りにしたイタリアン・パセリとオリーブ・オイル(エクストラ・バージン)を加え、トーストしたパンを添えていただきます。
レンズ豆は独特の香りがあるので、好みでセロリなどの香味野菜やローリエなどのハーブを加えてもOK。煮込む水をブイヨンにしてもコクがでて美味しく仕上がります。


 イタリア語メモ

- カメラなどのレンズがなぜ「レンズ」と呼ばれるのでしょう?実は、ラテン語でレンズ豆を意味した単語 lens が語源なのです。理由はいたってシンプル、形が似ているから、です。ちなみにイタリア語でレンズ豆をあらわす単語は lenticchia、その直接の語源は lens に指小辞のついたlenticula (ラテン語)です。
- レンズ豆は古くから食材として用いられていました。その証拠ともいえるのが、聖書のエピソードから生まれたdare ~ per un piatto di lenticchiaという言い回し。「つまらない物のために~を譲る」という意味で使われます。


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