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あこがれのシチリアに滞在して

 語学研修先の学校と研修期間
 シチリアのタオルミーナにあるバビロニア校で平成15年9月下旬より1ヵ月間受講(学校終了後15日間イタリア国内フリー旅行を実施した⇒パレルモ、イーゾラマレッティモ、ナポリ、アマルフィ、サレルノ、ジェノヴァと廻る!)★日本を9月24日出国、11月8日に帰国という計46日間のイタリア生活だった。
 イタリア語の勉強を始めた理由
 私は学生時代から長年ヨットを楽しんできた(海技免状1級所持)。そして「ヨットをチャーターしてイタリアのヨットハーバから親しい仲間と一緒にのんびり地中海を一周するクルージングを実現したい!という夢を持つようになった。3年前に会社を定年退職した際、遅まきながらその夢を果たすためイタリア語を勉強してみようと一念発起した訳である。
 シチリアのバビロニア校を選んだ理由
 元々イタリアの南部地方が大好きで、タオルミーナは仏映画「グラン・ブルー」を見て憧れていた場所でもある。また、紺碧の海のシチリアに滞在してイタリア語の勉強と共に憧れのティレニア海をヨットクルージングしてみたいと思っていた。その時(公財)日本イタリア会館からシチリアのタオルミーナにバビロニア校という語学学校があることを紹介して貰い、「この際、とにかく一度イタリア現地の空気を吸って勉強してみよう!」と決心した次第である。
 バビロニア校
 学校は鉄筋4階建てビルの2?4階部にあり、2?3階が事務所、応接室及び教室、4階が共通スペースのホールとテラスになっている。ホールにパソコンが2台あり生徒は自由に使用可能です。教室は大小併せて8室程あり先生はおよそ10名程在籍。うち日本語を話せる先生が1名。学校の規模はそんなに大きくないが、向かい側にテニスコートと公園があり海も見えて眺めは抜群。
 授業の進め方
 初登校日の最初に全員に対してテストがあり、これにてクラス分けあり。今回は入校者が20数名という多人数であった。全体が3クラス程度に分けられ、私は中級クラスだったがヒアリングが無理だったので翌日希望して初級クラスに変更して貰った。受講生の国籍はドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、オランダ、ロシア、スイス等多方面にわたっており、年齢層は20才代から最高75才までの老若男女であった。特に、最高齢の75才のオランダ女性の元気さと熱心さには敬服すると共に、自分もまだまだ頑張らなければならないと逆に元気づけられた。
 授業カリキュラム
 集合コースの授業は毎日9:30?13:30の4時間あり、カリキュラムは前半が「文法」、後半が「会話」になっており担任の先生は毎週交代された。しかし、どの先生も大変明るく親切且つ懇切丁寧に教えてくれた。私は4週間在校したが、全体を通して「文法」の授業は最初の2週間が基礎的な文法(法則)を中心に構成され、それ以後は習った文法を応用する方式であった。「会話」の授業は毎日配布されるテキストのテーマ(文法と連動している)を中心に構成され、授業の形式はカード方式、クイズ方式、歌を聴いて歌詞を書き取るヒアリング方式等いろいろ工夫されていた。なお、生徒の受講日数は2週間の人がほとんどであった。
 各種イベントの開催
 授業以外に大変充実したイベントが学校主催で用意されていた。一例を挙げると、「エトナ山トレッキングツアー」、「バロック建築見学ツアー(Siracusa他)」、「先史時代遺跡の見学ツアー(Dantalica)」等々。参加費用は35ユーロ。学校の先生が引率兼ガイド役でマイクロバスを利用した。私は上述のツアーに参加したが、各国のいろいろな人達と親しくなれ有意義であった。特に「エトナ山」のトレッキングは景色も最高で素晴らしかった!
つづく